沢山の種類があって、上級者でさえも悩んでしまうのがグラトリ向けの板の選び方。
「グラトリの板ってどう選べばいいの?」
「板の長さや硬さ、軽さはどれくらいがおすすめ?」
「一番うまくなれる板はどれだろう」
などのお悩みをお持ちではないですか?
グラトリの板は決して安くはないですし、少なくとも1シーズン、人によってはしばらく使うアイテムのため、失敗したくないですよね。
この記事で分かること
・現役グラトラーに聞いた板の選び方
・グラトリのスタイルに合わせた板の選び方
・失敗したくない人の為の無難なグラトリ板
について書きましたので、ぜひ読んでみてください。
グラトリにおすすめの板の選び方は?
グラトリの板を選ぶときは、以下の4つのポイントに着目して選びましょう。
- フレックス(板の柔らかさ)
- 形状
- シェイプ
- 長さ
- 価格
フレックス(板の柔らかさ)は柔らかめがおすすめ
グラトリは板をしならせて技を行うため、フレックスは柔らかいものがおすすめ。
板をしならせるにはコツがいるので、初心者の場合は柔らかい方が色々な技がやりやすくなります。
中上級者だと硬めの板でもしならせることができるのですが、上達への近道としてまずは板をしならせる感覚を覚えやすい柔らかい板をおすすめします。
形状はキャンバー・ロッカー・ダブルキャンバーがおすすめ
グラトリのやりやすい板の形状は次の3つのいずれかです。
- キャンバー
- ロッカー
- ダブルキャンバー
これらの違いがわからない方もいると思いますので、それぞれの特徴や、やりやすい技もを解説していきます。
キャンバー:とにかく反発が強い
キャンバー形状とは、スノボを平面に置いた際のスノボの中央付近が浮いている部分のことです。
キャンバーボードの特徴は板をしならせた時の反発が非常に強い点です。
反発を生み出したい時にしならせる方向とは逆方向に最初からしなっているため、しならせると強い反発を生み出すことができます。
ノーリーやオーリーなどの高回転系のグラトリを頑張りたい人
※ちなみにキャンバーとは「上ぞり」「かまぼこ形」という意味。
ロッカー:板をしならせるのが楽
ロッカー形状とは、上で紹介したキャンバーとは逆の方向に中央部分が反っていて、中央部分が床についている形状のことです。
ロッカーの特徴は、楽に板をしならせることでき、ターン中に逆エッジが起こりにくい点です。
逆エッジが起きにくいのでターン初心者にはおすすめできますが、最初から少ししなっているため、キャンバーほど反発を生みづらいのが難点です。
まずはしならせやすい板が欲しいという方やターンに自信がない人
スムーズなターンができる人はキャンバーかダブルキャンバーの方がおすすめです。
ダブルキャンバー:しならせやすさと反発の両立
近年、有名ライダーが使用していて人気沸騰中の形状、ダブルキャンバー。
ダブルキャンバーとは上で紹介したキャンバーが2つある形状のこと。中央部分ではなく両足の下にそれぞれのキャンバーがあります。
ダブルキャンバーの特徴は、ロッカーのようなしならせやすさと、キャンバーのような反発の強さの両方を併せ持っている点です。
なので、板をしならせることが重要なグラトリにおいて、しならせる感覚を覚えるのに適しています。
それでいて反発もあるため、まさにキャンバーとロッカーの良いところ取りをした形状。
乗り系・飛び系、色々なグラトリを練習していきたいという人
シェイプはツインチップがおすすめ
グラトリに向いているシェイプはツインチップです。
ツインチップとは、板を置いて真上から見たときの形が左右が対称となっている板のこと。
ツインチップは左右対称なので、レギュラースタンス(自分がメインで滑る向き)、スイッチスタンス(レギュラーと逆の向きで滑る)のどちらで滑っても同じ感覚で滑ることが出来ます。
ディレクショナルは、左右が非対称の形の板なので、スタンスが変わった時に感覚が変わってしまうのでややグラトリがやりづらく感じます。
グラトリでは、技の最中でレギュラーとグーフィーの両方で滑ることが頻繁にあるためツインチップの方が向いているんです。
長さは短めがおすすめ
グラトリにおすすめの板の長さは少し短めの身長からマイナス20㎝〜23㎝です。
板を回転させることが多いグラトリでは、やや短めの方がスムーズに板を回転させることができるため、短めがおすすめとなります。
特にグラトリを頑張りたい場合は、板の操作がしやすいことが重要ですので、身長マイナス20㎝〜23㎝の板がおすすめです。
Q.なぜ初心者は長めをおすすめされるの?
少し長めの方がターンがしやすいため、ターン初心者には長めの板の方が向いています。
なので、ショップで3点セットを買う時は身長マイナス15㎝〜20㎝をおすすめされるのです。
価格は4~10万円くらいがおすすめ
グラトリ向けの板は相場が4〜10万円ほどです。
ここの違いは何かというと、基本的に4〜6万円台くらいまでが海外製の出荷量の多い板で、6〜8万円台が日本国産の出荷量の少ない板になります。
国産板の中で一部9〜10万円台の板があり、それは本当にトップクラスの品質の板です。
- 海外製の特徴
-
- 重めの板が多いが、耐久性が高い
- ワックスを頻繁に塗らないと板が走らないことがある。
- 日本国産の特徴
-
- 軽い板が多く、ウエストが細め
- 日本に雪質に合わせているため、板がよく走る
こういう違いがあるのですが、ざっくりグラトリのレベル別でおすすめの価格帯を申し上げるとこのようになっています。
- 初級者:4〜7万円
-
- スムーズにターンができるようになってこれからグラトリにチャレンジしたい人
- 中級者:7〜10万円
-
- グラトリを始めて1年以上経ち、グラトリにハマってしまった人
最初はそこまで高くない板を選んで練習してみて、徐々にこの板を使ってみたい!と思った時に高価格帯の板を選ぶ方が無難な選び方ですね。
現役グラトラーによる歴代の板を選んだ理由を解説!
ここでは現役グラトラーが実際に乗ってきた歴代の板とその板を選んだ理由をご紹介しますので、ぜひ板選びの参考にしてみてください!
乗り系グラトラー 中込
■プロフィール
身長・体重:173㎝・65kg
グラトリを始めた年:16-17シーズン
ホームゲレンデ:宝台樹・イエティ
■歴代の板一覧:
1年目:November DESIRE 15-16モデル
2年目:MOSS TOTO BLACK 14-15モデル
3年目:ARBOR relapse 17-18モデル
4年目:FANATIC TRICKMASTER 19-20モデル←Pick up!
5年目:MOSS FIFTY FIFTY 20-21モデル
6年目:YES BASIC 19-20モデル
ノーリー720は打てたのですが、本気で練習したことがなくノーリーのクオリティを上げる特訓シーズンにしました。
そこで軽くて・反発の強い板であるトリックマスターを使用し、特訓したところノーリーの高さが飛躍的に高くなりました。
軽くて反発の強いハニカム構造だからこそ、ノーリーの空中感覚を覚えやすかったです。
このシーズンは本当にノーリーが楽しくて周りからも褒められるようになりました。(中込談)
- 種類:FANATIC TRICKMASTER 19−20モデル
- 長さ:150
- フレックス:4/10(やや柔らかめ)
- 形状:フラットキャンバー
FANATIC TRICKMASTERの詳細はこちらの記事をチェック↓
▷「FANATIC TRICKMASTERの評価・口コミを解説!実際に乗っていたライダーの感想も
宝台樹グランドカップ優勝者 永井さん
■プロフィール
身長・体重:156㎝・63kg
グラトリを始めた年:15−16シーズン
ホームゲレンデ:宝台樹
■歴代板一覧
1年目:NOAH’S ARK 15−16
2年目:TORQREX PEGASUS 16ー17
3年目:RICE28 RT9 17-18
4年目:FANATIC TRICKMASTER 18-19
5年目:RICE28 RT9 19-20
6年目:RICE28 DIVERSE 20-21←Pick up!
7年目:WRX MK-S 21-22
DIVERSEにするまでずっとフルキャンバーのRT9を使っていました。
特訓すればするほどすぐに板が折れてしまい、思うように練習できないシーズンが続いていました。なので思い切ってハイブリッドキャンバーのDIVERSEに替えました。
それからは板が折れることはなくなり、思い切って板を踏む事ができています。
さらにフルキャンバーの時より少ない力で板をしならせるのが上手くなり、ノーリーも急激に上達しました!(永井さん談)
- 種類:RICE28 DIVERSE 20−21モデル
- 長さ:147
- フレックス:3/10(柔らかめ)
- 形状:CA2キャンバー(ハイブリッドキャンバー)
ORIENSライダー 荒川さん
■プロフィール
身長・体重:173㎝・ 65kg
グラトリを始めた年:14−15シーズン
ホームゲレンデ:宝台樹
■歴代の板一覧:
1年目:011Artistic FLAT KING 14-15
2年目:RICE28 RT9 15-16
3年目:November Artist 16−17
4年目:RICE28 RT9 17-18モデル
5年目:RICE28 RT9 17-18モデル
6年目:FANATIC TRICKMASTER 19−20モデル
7年目:MOSS FIFTY-FIFTY 20−21モデル←Pick up!
8年目:RICE28 RT7 21−22モデル
グラトリ歴もかなり長くなり、さらに自分のスタイルを追求したいと思うようになったので取り回しのしやすいダブルキャンバーの板が欲しくなったのがきっかけです。
実はダブルキャンバーは飛び系がやりづらいイメージがあり、これまでダブルキャンバーの板は乗ったことがありませんでした。
ですが、コツを掴めばキャンバーと同じくらいの反発がもらえることがわかり、弾き系もできて乗り系もできるいいとこ取りのダブルキャンバーにしました。
思っていた通りこのシーズンはダブルキャンバーの恩恵も受けて自分のスタイルを追求できたのではないかと思います。(荒川さん談)
- 種類:MOSS FIFTY-FIFTY 20−21モデル
- 長さ:153
- フレックス:2/10(かなり柔らかめ)
- 形状:ダブルキャンバー
MOSS FIFTY-FIFTYの詳細はこちらの記事をチェック↓
▷MOSSのFIFTY-FIFTYの評価・感想を元ライダー中川智貴さんのコメントつきで紹介
グラトリのスタイルに合わせた板の選び方
覚えた技をさらに磨き上げ、各々のスタイルを極めていくのも醍醐味の1つと言えますね。
練習もとても大事ですが、板選びも自分のスタイルを極めていくためにとても大事なポイントとなります。
ここではグラトリのスタイルを「高回転・弾き系」「バター・点乗り系」の2つに分けてそれぞれのスタイルに合わせたおすすめの板の選び方について解説していきます。
高回転・弾き系
高回転・弾き系におすすめの板の特徴は
形状:キャンバー形状
長さ:短め
フレックス:脚力がある人は硬め・脚力がない人はやや柔らかめ
です。それでは詳しく解説していきます。
形状はキャンバー形状がおすすめ
理由としては、キャンバーの場合はしっかりと板をしならせることに成功した時の反発が強いからです。
高回転や弾き系の魅力といえばやはり技の高さ。
クオリティの高い技を繰り出すためには、強い反発を生みやすい形状でトリックをする事が非常に重要です。
ですので、キャンバー形状の板をしっかりとしならせて強い反発を作ることで、高回転や弾き系トリックを極めましょう。
長さは短めがおすすめ
一般的に身長マイナス20㎝の板を選ぶことが多いのですが、高回転を頑張りたい場合には身長マイナス22〜24㎝の板を選ぶことをおすすめします。
通常シーズン
→153㎝(身長マイナス20㎝)
高回転の練習に力を入れていたシーズン→150㎝(身長マイナス23㎝)
ですので、高回転を頑張りたいという方は身長マイナス22〜24㎝の板を選びましょう。
高回転におすすめの板
高回転におすすめの板はこちらの記事からチェックしてみてください!
▷グラトリ高回転・弾き系のおすすめ板15選!ノーリー720の回し方も解説
バター・点乗り系
バター・点乗り系におすすめの板の特徴は
形状:ダブルキャンバー
長さ:バター系は短め・点乗り系は長め
フレックス:柔らかめ
です。それでは詳しく解説していきます。
形状はダブルキャンバーがおすすめ
ダブルキャンバー形状はエッジがひっかかりにくい形状となっているので、細かいエッジの切り替えが求められる乗り系・バター系トリックに向いています。
また、板のセンター部分がしならせる方向に元から曲がっているため、板を簡単にしならせることができます。
ですので、特にこれから乗り系・バター系トリックを練習したいけど逆エッジになるのが怖いという方や、まずは板を簡単にしならせる感覚を覚えたいという方にはダブルキャンバー形状をおすすめします。
フレックスは柔らかめがおすすめ
板を楽にしならせられることで初めてチャレンジする技の難易度を下げることができ、技を習得しやすくなります。
さらにトリックの動作に余裕が生まれるので、技をマスターした後でもスタイルのあるトリックを磨きやすくなります。
なので、初級者から上級者まで乗り系・バター系には、柔らかめの板がおすすめなんです。
特に初級者は、よほど脚力に自信のある方以外は、まずは柔らかめの板で乗り系・バター系の練習をすることをおすすめします。
乗り系・バター系は少し長めの板がおすすめ
一般的に身長マイナス20㎝の板を選ぶことが多いのですが、乗り系を頑張りたい場合には少し長めの身長マイナス18〜20㎝の板を選ぶことをおすすめします。
通常シーズン
→152㎝(身長マイナス21㎝)
乗り系の練習に力を入れていたシーズン→154㎝(身長マイナス19㎝)
少し長めの板に乗った事で点乗りなども非常にやりやすくなり、スタイルを意識した乗り系をできるようになりました。
ですので、乗り系を頑張りたいという方は身長マイナス18〜20㎝の板を選びましょう。
乗り系・バター系におすすめの板
乗り系・バター系におすすめの板はこちらからチェックしてみてください!
▷乗り系(バター系)グラトリ におすすめ板15選!バター系と点乗り系の違いも解説
初心者必見!迷ったらこの板!おすすめのグラトリ板ブランド6選!
グラトリ向けの板の選び方を解説してきましたが、それでもシーズン中の相棒となる一枚を選ぶのって難しいですよね。
そこでグラトリ歴も浅くて、選ぶのが不安という人に向けて「このブランドの板を選んでおけば間違いない!」グラトリ板ブランドを紹介します。
まずはこの中から検討してみてくださいね。
もはや知らない人はいない?超王道ブランド FNTC
FNTCはグラトリ専門の板ブランドです。
グラトリで有名な瀧澤憲一さんと山本純士さんの意見を取り入れながら開発されているグラトリ向けの板となっています。
初心者向けに作られているモデルが多く、コスパの高いモデルがラインナップされています。
その中でも特におすすめの2つを紹介します。
TNT R
形状 | ダブルキャンバー |
シェイプ | ツインチップ |
フレックス | 非常に柔らかい(10段階中1) |
メーカー希望小売価格 | 60,500円 |
TNT Rは、日本で一番グラトリ初級者に選ばれる板と言っても過言ではない人気板。
オーリーもプレスも初心者がやりやすい作りになっています。
その秘訣は以下の3つの特徴にあります。
- 業界屈指の柔らかいフレックス
→数あるグラトリ向けの板の中でも屈指の柔らかさで、楽に板をしならせることが可能。 - ダブルキャンバー形状
→ダブルキャンバー形状により、エッジの引っ掛かりが軽減され取り回しのしやすさ抜群。 - グラトリライダーが開発
→瀧澤憲一さんなどの有名なグラトリライダーが開発していて、グラトリにぴったりの性能。
上記が初心者におすすめの3つの特徴となります。
初級者はできるだけソフトフレックスな板を選び、板をしならせる感覚を覚えることがグラトリ上達への近道です。
なぜなら板の反発を作り出し、技をするグラトリではまずは板をしならせることが重要となるからです。
その点、TNT Rはソフトフレックス且つダブルキャンバー形状なので、より板をしならせやすくなっており、グラトリがやりやすいです。
また、瀧澤憲一さんなどの有名なグラトリライダーが誰でも乗りやすいように開発していて安心感があるのも人気の理由ですね。
まさにグラトリ初級者向けの王道モデルが欲しい方におすすめです。
TNT C
形状 | ハイブリッドキャンバー |
シェイプ | ツインチップ |
フレックス | 非常に柔らかい(10段階中2) |
メーカー希望小売価格 | 60,500円 |
TNT Cは乗り系も飛び系も両立することのできる初級者向けのグラトリ板です。
結論、ダブルキャンバー形状かハイブリットキャンバー形状かの違いとなります。
先ほど紹介したRがダブルキャンバー形状で、Cがハイブリッドキャンバー形状となります。
ハイブリッドキャンバー形状は、ダブルキャンバー形状に比べて板に張りがありますので、上手く板をしならせることができればハイブリッドキャンバー形状の方が強い反発を生み出すことができます。
ダブルキャンバーはやや柔らかめのフレックスになっていて乗り系がやりやすい板です。
より強い反発を感じたい方やキャンバー形状の板に慣れている方には同じTNTシリーズでもTNT Cがおすすめです。
下の動画はライダーの山本純士さんがTNT Cについて説明している動画です。
ぜひチェックしてみてください!
カーボンから生まれる最高の反発 YONEX
YONEXといえばテニスのイメージが強いと思いますが、スノーボードにもテニスラケットに使われているカーボンという素材を使用しているなど人気のあるメーカーです。
カーボンによって弾力が強く、軽いという特徴がグラトリ界での人気の秘訣となっています。
GROWENT
形状 | ハイブリッドキャンバー |
シェイプ | ツインチップ |
フレックス | 柔らかめ(10段階中3) |
メーカー希望小売価格 | 63,800円 |
GROWENTはポップな乗り味でテンポの良いグラトリがやりやすい板です。
特徴として雪面に対してノーズ、テールの傾斜が緩やかに作られているので板の端を少ない力で楽に踏むことができるので次の動作に繋げやすいです。
下の動画は奥美濃を中心に活躍しているGROWENTライダーのひかるさんです。
オリジナリティ溢れるトリックがすごくかっこいいですよね。彼のようなスタイルを目指したい人には是非とも乗ってみてほしい板です。
ACHSE
形状 | ハイブリッドキャンバー |
シェイプ | ツインチップ |
フレックス | 柔らかめ(10段階中3) |
メーカー希望小売価格 | 86,900円 |
ACHSEは、踏みやすいチップ形状とポップな高反発が魅力の板で、乗り系のやりやすさと弾き系のやりやすさの両方を兼ね備えています。
その秘訣は、YONEXが誇るカーボンリボンと独自のチップ形状にあり、それぞれ以下のような効果があります。
・カーボンリボン
→独自のカーボン素材によるクイック且つ爆発的な反発力
・独自のチップ形状
→雪面に対してノーズ、テールの傾斜が緩やかで板の端を少ない力で踏むことが可能
上記のような特徴から、飛び系から乗り系までオールマイティにこなすことができて、非常に人気のある板です。
まさにグラトリ初級者から上級者まで幅広くおすすめができる板です。
以下はYONEXライダーのたかにゃんさんがACHSEに乗っている動画です。
中毒性のある軽さと反発 FANATIC SNOWBOARD
FANATICは、スノーボード以外にもウインドサーフィンやサップボードなども展開するブランドです。
グラトリ界でも内田大介さんなどがライダーとして活躍中で、グラトリ初級者から上級者まで非常に人気のあるメーカーです。
TRICKMASTER
形状 | VDC キャンバー(ダブルキャンバー) |
シェイプ | ツインチップ |
硬さ | 10段階中4 |
メーカー希望小売価格 | 77,000円 |
TRICKMASTERの最大の特徴は「軽量かつ反発が強い」こと。
ハニカム構造といった構造を採用しており、板の一部が蜂の巣のようになっていてとても強度が高くなっています。
この構造がTRICKMASTERの軽さと反発の強さを生み出しており、高回転系の技が非常にやりやすくなっています。
以下の動画は、ライダーのりょうすけさんがTRICKMASTERでノーリー900にチャレンジしている動画です。
T-DECK
形状 | ダブルキャンバー |
フレックス | 柔らかめ(10段階中3) |
メーカー希望小売価格 | 59,400円 |
T-DECKはダブルキャンバー形状(VDCキャンバー形状)かつソフトフレックスで楽にしならせやすい板です。
また、板のセンターにFANATIC特有のハニカムバーという強い反発を生み出す素材を入れています。
ハニカムバーにより、オーリーなどの飛び系の技で高さを生み出すこともできます。
FANATICはグラトリ初級者から上級者まで非常に人気のあるメーカーで、特にハニカムによる反発は病みつきになる人が年々増えています。
T-DECKはダブルキャンバー形状の中でも反発の強さもある板に乗ってみたいという方におすすめの板です。
カービングとグラトリの両立 RICE28
YouTuberいぐっちゃんが使用していることで有名なRICE28。
グラトリに興味がある方であれば、一度は聞いたことあるメーカーではないでしょうか。
グラトリはもちろん、フリーランもやりやすいモデルを数多く輩出していきます。
また、世界でトップクラスのクオリティを誇る日本のオガサカ工場で制作されており、品質も安心できます。
RT7
形状 | フルキャンバー |
フレックス | 柔らかめ(10段階中3) |
メーカー希望小売価格 | 97,900円 |
程よい反発・取り回しのしやすい形状でRICE28の大人気定番モデルです。
RT7のフルキャンバー形状によってターンやトリックでしっかりと反発を得る事ができ、動きの中でメリハリを付けやすくなっています。
また、カービングとグラトリの両立をコンセプトに作られた板のため、グラトリをやりやすいフレックスバランス且つ中高速域でも安定してグラトリをすることができます。
しなやかでありながらエッジはしっかり噛み、反発力の高いRT7は長年に渡って多くのグラトリライダーから愛されてきました。
RICE28の一枚目として間違いない一枚を選びたいという方やベーシックな板が好きな方におすすめも一枚ですね。
下の動画は荒川さんがRT7を使用している動画です。
DIVERSE
形状 | ハイブリッドキャンバー(CA2 CAMBER) |
シャイプ | ツインチップ |
フレックス | 柔らかめ(10段階中3) |
メーカー希望小売価格 | 97,900円 |
DIVERSEは弾き系・乗り系・ラン系全てに対応したグラトリオールラウンドモデルです。
DIVERSEはCA1/CA2キャンバーという形状になっており、ターン時はキャンバーのグリップ力の高さを発揮し、プレスなどの加重時には接雪面を増やすことで安定したトリックを行うことができます。
RT7と比較すると、CA1/CA2キャンバーになっていることで乗り系がやりやすくなっています。
グラトリとラントリを頑張りたい方、乗り系の技も頑張りたい方におすすめですね。
下の動画はいぐっちゃんがDIVERSEに乗っている動画です!
豊富なラインナップが魅力 011Artistic
011 Artisticは、日本国内でスノーボードを製造をしているメーカーです。
世界でトップクラスのクオリティを誇るオガサカ工場で制作されており、品質も安心できます。
グラトリ界でもトップクラスのライダー陣と豊富なラインナップで長年、高い人気を誇るメーカーです。
DOUBLE FLY
形状 | ハイブリッドキャンバー |
フレックス | 柔らかめ(10段階中2) |
メーカー希望小売価格 | 98,890円 |
DOUBLE FLYはフレックスが柔らかく、弾き系も乗り系もやりやすい万能板。
キャンバー形状かつ程よく柔らかい板なのでグラトリの基礎でもあるプレス系がやり易くなっています。
また、サーフボードに使われている軽い素材を使っているので弾き系でも楽に板を回すことができます。
上記のように非常にバランスの取れた板ですので、これからグラトリを頑張りたい初心者や乗り系を頑張りたい方におすすめですね。
DOUBLE FLY SPIN
形状 | ダブルキャンバー |
フレックス | 柔らかめ(10段階中2) |
メーカー希望小売価格 | 96,470円 |
DOUBLE FLY SPINはダブルキャンバー形状の板です。
張りはキャンバー形状のDOUBLE FLYに劣るものの、プレス系がやりやすく乗り系に適しています。
また、エッジの引っかかりも少なくなっているため、乗り系のコンボ系を行う時にもスムーズにトリックをすることができます。
フレックスが柔らかく感じるため、乗り系に力を入れたい方や柔らかい板が好きな方におすすめです。
レベル感で言うと、DOUBLE FLYよりも初心者向けの板と言えます。
011の板をより詳しく知りたい方はこちらで紹介しているので、ご覧ください。
高品質・高性能国産ブランド NOVEMBER
国産板の名門OGASAKA が展開する自社ブランドとして 2002年 にスタートし、クオリティの高いモデルを数多くリリースするブランドです。
グラトリ向け以外にも豊富なライナップを揃えるブランドですが、高回転トリックの王様、神保賢一さんがライダーを務めるなどグラトリ界でも非常に人気のあるブランドです。
D4、DESIRE をはじめとするグラトリライダー愛用のモデルを展開しています。
D4
形状 | ダブルキャンバー |
フレックス | 柔らかめ(10段階中2) |
メーカー希望小売価格 | 89,100円 |
D4はNOVEMBERのグラトリ向けの板の中で最もフレックスの柔らかいモデルとなります。
フレックスの柔らかさはグラトリ界でも随一となっており、柔らかい板といえばD4と言われています。
少しの力で楽に板をしならせることができるため、乗り系をはじめその他のグラトリもやりやすくなっています。
これから乗り系を頑張りたい人、グラトリ初心者におすすめの板です。
DESIRE
形状 | フルキャンバー |
シェイプ | ツインチップ |
フレックス | 柔らかめ(10段階中4) |
メーカー希望小売価格 | 96,800円 |
NOVENBERが誇る万能型のグラトリ定番モデルとして多くのライダーに愛用されるボードです。
超軽量のボディーにより、スピントリックにおいて圧倒的な回転力を生み出します。
またセンターを柔らかく、ノーズ・テール側を硬めに設計したフレックスとなっていることでトーションも使いやすく乗り系のやりやすさにも配慮。
グラトリ万能型モデルのため初心者にも十分におすすめできるモデルですが、特に高回転トリックを頑張りたいという方にもおすすめです。
まとめ
今回の記事では、グラトリに向いている板の選び方とグラトリにおすすめのメーカーについて紹介しましたが、SNOW PICKSでは他にも板を選ぶ時に参考になる記事を書いています。ぜひこちらの記事もチェックしてみてください。
▷ 【グラトリ女子が解説】レディースがグラトリするのにおすすめ板15選