この記事をご覧になっているということは、
「高回転・弾き系の技をしやすい、おすすめの板がしりたい」
「硬い板の方が高回転やりやすいって本当?柔らかい板でも回せる人いるし…」
「早くノーリー720を回せるようになりたいけど、どんな板を選べばいいの?」
こんな疑問をお持ちではないでしょうか?
そこでこの記事では、高回転や弾き系のトリックを10年以上やり続けている私が、
- 高回転・弾き系をしやすい板の特徴や選び方
- グラトリ高回転・弾き系におすすめの板15選
- 高回転トリックが得意なグラトリライダーが実際に乗っている板
などを解説します。
高回転に向いているおすすめの板をただ紹介するだけでなく
・コスパの高い板
・とにかく高回転をしたい人向けの板
・高回転も乗り系も両立したい人向けの板
など、色々なニーズ別に分けているので、ご自身が求める滑りに合わせてお選びください。
最後の方では、2種類の打ち方の解説とそれに適したおすすめの板なども紹介しています。
是非最後までご覧ください!
グラトリ高回転・弾き系におすすめの板の特徴・選び方
ここでは、おすすめの板の特徴と選び方を「形状」「フレックス」「長さ」のカテゴリに分けて解説します。
形状はキャンバーor可変キャンバーがおすすめ
理由は、他の形状と比べて1番反発力があって、高回転を狙いやすいからです。
反発とは、板をしならせたときに、元の形に戻ろうとする力によって生まれる板からの跳ね返りのこと。
例えば、ダブルキャンバー形状は元からU字型にしなっているので、板がしなってからの返る力が弱いんです。
キャンバーもしくは可変キャンバーは、アーチ状に沿っており、しならせてからの反発が強く返ってくるため、より反発を感じられる形状。
ですので、高回転・弾き系をやるなら「キャンバー」もしくは「可変キャンバー」がおすすめです。
形状の種類 | メリット | デメリット |
---|---|---|
キャンバー | 反発力が高い | 逆エッジしやすい |
可変キャンバー | 反発力もあって乗りやすい | キャンバーより反発力は弱い |
ダブルキャンバー | 板をしならせやすく乗りやすい | 反発力が弱い |
ロッカー | 逆エッジになりにくく乗りやすい | 反発力がかなり弱い |
「反発が欲しい=硬い板がいい」は危険!ソフトorミディアムの板を選ぼう
これから高回転トリックを練習するなら、ソフトorミディアムフレックスの「キャンバー」もしくは「可変キャンバー」がベストです。
理由は、初めから硬い板を使うと、そもそも板をしならせられなかったり、しならせる前に反発が返ってきて、うまく弾けないから。
ソフトorミディアムフレックスなら、しならせることも簡単にできて、なおかつ反発力も強く初心者でも挑戦しやすいです。
注意が必要なのが「硬い板の方が反発力がある」という説は、硬い板でも扱える上級者や、そもそも脚力の強い人に対しての意見。
ですので、板の扱いに慣れていない初心者の場合は「ソフトorミディアムフレックス」を選びましょう。
「長さは短い方がいい」って本当?おすすめは身長から-25cm
具体的にいうと「身長-25cm」程度が、初心者が最も高回転を弾きやすい板の長さ。
理由は、板が短すぎると弾くポイントの距離が短くなりますし、長すぎると弾くポイントが遠くて、反発を受けるのが難しいからです。
例えば、身長が175cmの方の場合は150〜152cmほどが適しているので、目安でいうと顎くらいになる長さを選びましょう。
日本国産の方が高回転トリックはやりやすいの?外国産でもできる?
国内メーカーとは、例えばRICE28や、011Artistic、November、最近人気なSPREADなど。
理由は、日本のメーカーは、日本人の好むグラトリスタイルがやりやすいように、板の柔らかさや反発力、構造などを考えて、グラトリに特化した板を開発しているからです。
そもそもグラトリというのは日本で流行っている文化で、海外では日本のようなグラトリ文化はあまりありません。
国内メーカーの板は日本の雪山や日本人の体型、高回転トリックを行うことを考慮した設計になっています。
まだ国内メーカーの板を使ったことがない人は、ぜひ使ってみてください。
グラトリ高回転・弾き系におすすめの板15選
ここでは、それぞれのニーズ別におすすめの板15選紹介していますので、ご自身が求める滑りをご覧ください。
コスパ最強!安くて高回転のしやすい板が欲しい人向け
ここではグラトリに特化している板の中でも、比較的コスパが良く、お買い求めやすい板を選定しています。
1.とにかくコスパを重視したい方は「FNTC TNTC」
FNTCのTNTCは可変キャンバー形状で、オーウェンなどの乗り系トリックと、高回転トリックの両方をバランスよくやりやすい板です。
また、値段は4〜5万円と比較的お手頃な価格で買えるので、コストパフォーマンスも良し。
TNT Cはキャンバーなのですが、形状違いでダブルキャンバーのTNT Rという板もあります。
TNT Rは乗り系をメインでやりたい方におすすめなので、高回転というよりもプレス系やバタートリックなど、いわゆる乗り系をしたい方はTNT Rでもいいかもしれません。
高回転、弾き系トリックを覚えたいけど、国産の高い板よりも費用を抑えた板が欲しい方はTNT Cがおすすめです。
2.板の反発をしっかり感じたい初心者は「MOSS FIFTY-FIFTY」
MOSSのFIFTY-FIFTYはダブルキャンバー形状で、板をしならせやすく、反発もしっかり感じられる非常にバランスの良い板です。
FIFTY-FIFTYは、元々板がしなっており、初心者でもしならせて反発をもらう感覚を覚えやすいため、まず板を使って弾くという感覚が掴みやすいです。
ダブルキャンバー形状はあまり反発が返ってこないとイメージされている人も多いですが、FIFTY-FIFTYはそんな予想に反して反発力もあります。
キャンバー形状の板と比べると、キャンバー形状は比較的硬い板が多く、板をしならせる前に反発が返って来てしまい、反発力を感じるのが初心者には難しいことも。
現在キャンバーで板の反発を感じられていない方や、まずは弾く感覚を覚えながら高回転トリックに挑戦してみたい人におすすめの1枚です。
高回転トリックに特化して、とにかくぶん回したい人向け
ここからは、とにかく高回転に特化してぶん回したい人に向けてフルキャンバー形状の板を2枚紹介します。
3.高回転・高反発で弾きやすい板なら「NOVEMBER DESIRE」
NOVEMBERのDESIREは、近年珍しいフルキャンバーで反発力とセンターの柔らかさを両立した板。
昨今のグラトリシーンでは、ダブルキャンバーや可変キャンバーの板を使う人が増えている。
ですが、フルキャンバー形状は板全体のフレックスが使えるため、「反発をもらえた時の威力が凄まじい」という強大なメリットがあります。
また、DESIREの場合はセンターのフレックスが柔らかく設計してあるので、いわゆるフルキャンバー形状の板よりも弾きやすいところがポイント。
センターが柔らかいため板はしっかりしなり、ノーズテールが硬いので弾きやすさと反発力を兼ね備えています。
フルキャンバー形状で、爆発的な反発力を使って高回転トリックに挑みたい人、キャンバー形状のなかで弾きやすい板を探している人におすすめの1枚ですね。
4.キックを使って回転数や高さを増すなら「011Artistic FLATKING」
011ArtisticのFLATKINGはフルキャンバー形状で、高回転やスピン系トリックがやりやすいように設計された板。
ボードの先端、いわゆる地面から離れているノーズ・テールの「キック」と呼ばれる部分を、一般的な板よりも角度を反りあげて地面から遠ざけることで、板と雪の接している面積が小さくなり、余計な抵抗がなくなりドライブなどの技がやりやすい。
スイングウエイトも軽いので、空中で回転している時の板の重さが軽減され、回転数をあげやすく、高回転のメイク率も上がります。
しかし、反発力が強い分フレックスがやや硬めなので、初心者には扱いにくいと感じるかもしれません。
ですので、現在硬い板を使っている方や、硬い板が好きで「もっと高く弾きたい」「今より高回転を狙いたい」という方におすすめです。
高回転トリックと乗り系をバランスよくやりたい人向け
ここからは、高回転トリックをしながらも、乗り系もバランスよくやりたい人に向けてミディアムフレックスの板を6枚紹介します。
5.乗って弾ける!バランスのいい板なら「RICE28 DIVERSE」
RICE28のDIVERSEは、「グラトリオールラウンドモデル」をコンセプトに、ラントリ・高回転トリック・乗り系と、グラトリの全てをバランスよくやりやすくした板です。
可変キャンバーのミディアムフレックスで、柔らかすぎず硬すぎず、反発力もしっかり残しているので、乗り系も高回転もバランスよく楽しめます。
可変キャンバーはノーズ・テールに安定して乗れるため、オーウェンやプレス系の乗り続ける技がやりやすいです。
フルキャンバーの板に比べると反発力は多少弱くなりますが、むしろ板を弾くポイントが少しズレてもしっかり弾けるので、高回転トリックの成功確率を重視したい人にはかなり調子いいですね。
ある程度の反発力もあり、安定した乗り系の技もできるので、高回転と乗り系、さらにラントリもバランスよくやりたい人におすすめです。
6.高回転・乗り系にキレを出したい方は「SPREAD LTB-LTD」
SPREADのLTB-LTDは、可変キャンバー形状・フレックスは固め・張りが強くて反応が早い板なので、高回転・乗り系トリック共にキレやメリハリがでる板です。
キレやメリハリとは、いわゆるバター系トリックと呼ばれるゆったりとした乗り方ではなく、止めるところはしっかり止めたり、ポンポンとテンポよく見える滑りのイメージ。
ゆったりとした滑りは難しいですが、技にメリハリがついて滑りがきれいに見えたり、締めるところはしっかり締められるので、きれいでかっこよく滑りたい方に向いている。
ですので、今よりもキレを出したい人や、反応が早い板が好きな人、ある程度硬い板の方が好みの人におすすめの1枚ですね。
7.今乗っている板が重くて高回転が狙えない人は「011Artistic XFLY」
011ArtisticのXFLYは、国産最軽量の可変キャンバー形状なので、「想像以上に軽い」「反発力がある」「乗りやすい」を兼ね備えた板です。
ミディアムフレックスなので、硬すぎず柔らかすぎず、ある程度の反発力があって軽さもあるので、高回転・弾き系のトリックで、高さを出しやすい。
さらに、可変キャンバー形状なので、ノーズ・テールに乗った時に踏める面積が広くなり、乗り系トリックの安定感もあるのが特徴。
板のセンターのトーションも柔らかく扱いやすいので、滑りのスタイルを出しやすいです。
板が軽すぎると折れやすいイメージがありますが、ボード全体の強度をあげるためにカーボンシートを入れてますので、強度もしっかりあります。
ですので、今乗っている板が重くて高回転が狙いにくい方や、軽くて高反発の板を探している方におすすめです。
8.乗り系メインで高回転もやりたい方は「FANATIC TRICKMASTER」
FANATICのTRICKMASTERはダブルキャンバー形状ながら反発力があり、板の軽さとしなやかさ+反発力を兼ね備えた板です。
TRICKMASTERは、他のダブルキャンバーの板よりもノーズとテールが浮いているので、重心を傾けるだけで板が上がりますし、乗り系のトリックがやりやすいです。
さらに、板の張りも十分にあるのでキャンバーに負けないほどの反発力が特徴。
FANATICの板といえば、ハニカム構造が有名で、ハニカムを使用する事で板の「軽量化」「強い反発力」「反応の速さ」を加えています。
TRICKMASTERでは、このハニカムをノーズ・テールに配置する事で、ダブルキャンバーでも強い反発力を維持しているので、高回転を狙いやすいのです。
ダブルキャンバーの乗りやすさに加えて、軽さと反発力も欲しい方、乗り系がメインだけど高回転を狙いたい方におすすめです。
9.驚異的な反発力と軽さで高回転を狙いたい方へ「FANATIC BT」
FANATICのBTは、軽くて反発力が強い可変キャンバー形状で、しなやかさを追加することで、乗り系も弾き系も両立した板です。
ノーズ・テールにハニカムを配置することで、板の軽量化と強い反発力を加えているので、弾き系では高さを出しやすく、高回転では「ノーリー720」など狙いやすいのが特徴。
今季からセンター部分の材質が変わって、センター部分のフレックスとトーションが柔らかくなり、板をしならせやすくなったので、「バタートリック」や「プレス系」などルーズな動きもしやすくなっています。
また、FANATICの板はコンベックスが入っていないので、浅いターンでもエッジがしっかり雪面に食いつくので、安定したターンができる。
反対に、エッジがかかりやすいので、ドライブスピンなどの技はやりにくいので注意しましょう。
比較的フレックスは硬い板なので、ある程度硬い板でも乗れる方や、中級者以上の方におすすめです。
10.高回転の成功率を上げたい方は「YONEX ACHSE」
YONEXのACHSEは、他の可変キャンバーの板と比較して乗り系の技がしやすく、反発力もあるので、安定した乗りと弾き系を両立した1枚。
可変キャンバーの特徴であるノーズ・テールのフラット部分の面積が7cmと広く、点乗りをした時でも安定して乗れるのがポイント。
さらに、足下から先端にかけてカーボン素材を入れることで、反発力と板の強度が増して、弾き系のトリックもやりやすくなっています。
ノーズ・テールの強度を上げているので、フレックスはやや硬めに感じるが、センターフレックが柔らかめなので、初心者というよりかは、グラトリ2年目〜中級者におすすめの板です。
スノーボードを始めたてで高回転をやりたい初心者向け
ここからは、スノーボード始めたてやグラトリ初心者の人に向けて、少し柔らかめの板を3枚紹介します。
11.基礎を固めつつ高回転にも挑戦するなら「RICE28 GTS」
RICE28のGTSは、可変キャンバー形状・ソフトフレックス・トーションが使いやすい初心者向けの板です。
全体的に柔らかい板なので、しなりやトーションのねじれなどが使いやすく、「オーリー」「ノーリー」「プレス系」などグラトリの基本的な動作がしやすいのが特徴。
さらに、可変キャンバーなので、プレス系トリックの安定感があり、板の乗る位置やポイントが掴みやすいので初心者に優しい。
しかし、板が柔らかいため、高速域でのフリーランでは、板がバタついて安定感が失われます。低速〜中速でのグラトリやフリーランに最適です。
まずは、柔らかい板に乗って、板の使い方を覚えるのが1番なので、初心者の方やグラトリ始めたての方におすすめです。
12.とにかく軽くて初心者でも高回転を狙える「011Artistic DOUBLE FLY」
011ArtisticのDOUBLEFLYは、とにかく軽くてミディアムフレックスの可変キャンバー、なのに反発力もあるので、弾き系や乗り系も苦手な初心者向けの板です。
驚くほど軽い板なので、トリックをする際の動きやすさが特徴。
例えば、オーリーをするときに板が軽いので膝を引き上げやすく、対空時間が伸びて、高さもだしやすいなどと、多くのメリットがあります。
さらに、可変キャンバー形状なのでプレス系のトリックが苦手な方でも、乗りやすい設計。
軽くて・乗りやすいのに加えて、フレックスがミディアムなので、弾きや高回転も狙えるという超バランス型の板なのです。
プチ情報として、011artisticの板はサイズ展開が幅広くて、DOUBLEFLYは2.3cm感覚でサイズ展開しているため、板の長さに妥協できない方にもおすすめ。
とにかく軽くてバランスのいい板なので、弾き系や乗り系もこれから!という初心者の方におすすめです。
13.柔らかい板なのにターンが安定して弾き系・乗り系もできる「RICE28 RT7」
RICE28のRT7は、ソフトフレックスのキャンバー形状。弾き系や乗り系もしやすい板で、ライディングスピードが中速域でも安定して滑れる1枚。
ソフトフレックスのフルキャンバー形状なので、しなやかに乗れてプレス系トリックもやりやすく、キャンバーの強い反発力があるので、弾き系も両立できる。
柔らかい板でもフルキャンバー形状なので、エッジが抜けにくくターンが安定するという特徴がある。
しかし、安定したターンがしやすいのは中程度のスピードまでで、高速域になるとソフトフレックスでは、板がバタついてしまうので注意が必要。
そうであっても、中程度のスピードでアプローチしたほうが、板に力が伝わりやすく高回転のメイク率は上がるので、ターンの安定感があってトリックもしやすいRT7は、グラトリ初級者〜中級者におすすめです。
高回転トリックとカービングを両立させたい人向け
ここからは、高回転トリックとカービングを両立させたい人に向けてやや硬めの板を2枚紹介します。
14.ディレクショナルボードでもガッツリグラトリをしたい方は「011Artistic MT」
011ArtisticのMTは、グラトリとカービングを両立したディレクショナルボードで、カービングもできて、グラトリもできる板。
一般的なディレクショナルボードは、有効エッジが長いのでターンは安定しますが、エッジが抜けにくいので、細かい動きが多いグラトリはやりずらいです。
しかし、MTの場合はディレクショナルボードでありながら、有効エッジの長さは一般的なグラトリボードより短いので、細かい動きがしやすくグラトリにも向いています。
セットバックが1cmほど入っているので、重心の位置がテール寄りになり、ターン中もノーズが刺さりにくく、スムーズで安定したターンができます。
ですので、グラトリとカービングを両立して、とある日は乗り系や高回転などがっつりグラトリ、ある日はキレキレのターンと滑りを分けて楽しみたい方におすすめです。
15.高速域でも安定したターンをしつつ高回転もしたい方へ「RICE28 RT9」
RICE28のRT9は、フレックス硬めのフルキャンバーで、高速域のライディングでも安定感があり、反発力の強さもある板です。
高回転・弾き系で高さを出しやすく、エッジは雪面を掴む力が強いので、高速域でもターンが安定するため「ラントリ」にも向いています。
しかし、ボード全体的に硬いので初心者の方には乗りにくく感じてしまいます。
ですので、ある程度硬い板に乗っていて慣れている方や、カービングをメインにしていて、高回転グラトリにも挑戦したいと思っている方におすすめです。
高回転トリックが得意な人気グラトリライダーの板を紹介
京極翔吾さん「SPREAD LTB-LTD」
京極翔吾さんはSPREADのライダーで、LTB-LTDという板を使っています。
LTB-LTDは比較的硬い板で、驚異的なノーリーの高さとロデオアンディはこの板から生まれています。
京極さんのようなキレキレの高回転をやりたい人は参考にしましょう。
梅野航希さん「GT SNOWBOARDS」(新ブランド)
梅野さんは元Plutoniumライダーで、現在はGTSNOWBOARDSという新しいブランドを立ち上げた勢いに乗っているライダー。
GTSOWBOARDSのBASEとSOLOという板を使っています。
梅野さんはぽこじゃんなどもないフラットな場所でノーリー900°を回す高回転トリックのトップライダーです。
梅野さんのようなぶん回しの高回転をやりたい人は参考にしましょう。
中川智貴さん「CROOJA MANTIS」
中川さんは、元MOSSライダーで、現在はCROOJAという新しいブランドを立ち上げて、グラトリ界の最前線で活躍しているライダー。
CROOJAのMANTISという板を使用。
グラトリ会No.1といっても過言ではない技術と存在感をもつトップライダーで、高回転・弾き系・乗り系、全てのジャンルをとってもレベルの高さが際立つ方です。
中川さんのようにバランスよく滑りたい人は参考にしましょう。
グラトリ高回転・弾き系は2種類の回し方によって板の選び方が変わる!
グラトリの高回転(フロントノーリー)には「ワンローテ」と「ツーローテ」という2種類の回し方があり、それぞれの回し方で板の選び方も変ります。
ワンローテは、ターン中にノーズを雪面に引っ掛けることで、後ろ足が前に出る力(慣性の法則)を利用して、遠心力(外力)で回します。
アプローチの速度をだした分だけ反発力と回転数が増すので、スピードがあっても安定したターンができる、張りのある板が適しています。
今回紹介した中ですと、
ですね。
ツーローテは、ターン中に板を弾いたあとに上半身を先に回して、遅れて下半身が付いてくる回し方で、上半身と下半身が別々の動きをしているのが特徴。
板のしなりを利用して、しっかり弾いてから回し込むので、板をしならせやすいソフト〜ミディアムフレックスの板が適しています。
今回紹介した中ですと、
です。
「ワンローテ」と「ツーローテ」それぞれの違いがわかるように動画も貼っていますので、参考にしてください。
ワンローテとツーローテどちらを練習するべき?
なぜなら、板の反発を得る動作よりも、板が回っていく感覚を見つけることが大切だからです。
まずは、ノーリー360から回していき、回転することに慣れていったら、徐々に540→720と回転数をあげていきましょう。
ある程度、高回転に慣れていきトリックの安定感が出てきたところで、ツーローテに挑戦するのがいいでしょう。
番外編:ノーリーロックとは何?ツーローテとここが違う!
ノーリーロックとは、弾いた後に空中で一瞬板の動きを止めてから再度回し込む打ち方です。
よくツーローテと勘違いしている人がいますが、ツーローテは板が上半身に遅れて回ることで、ロックは板の動きを一瞬止めないといけません。
一見似たような動きですが、別物なので注意しましょう。
ロックへの道のりは簡単ではないですが、身につけることで周りの人と一気に差をつけられます。
ノーリーロックは高さを出すこと以外にも、空中で板を止める動作が必要なので、難易度は高いですが映像も映えますし、一気に上級レベルに近づくので余裕のある人は練習してみましょう。
グラトリ高回転・弾き系トリックにおすすめのギア
ビンディングは軽さとフレックスがバランスのいい「UNION FORCE」
UNIONのFORCEは、軽くてちょうどいい柔らかさなので、どんな人にも扱いやすいUNION定番モデル。
具体的にはハイバックのフレックスが硬すぎず柔らかすぎないので、足の自由さとホールド感がバランスよく、高回転などトリックをするときのアプローチが安定するので技の成功率も上がります。
硬い板とも相性がよく、反発力を最大限に活かせるため、ライディングの安定感とキレのある高回転・弾き系をしたい人におすすめです。
ブーツはミディアムフレックスの「DEELUXE ID」
DEELUXEのIDは、独自のサーモ技術でインナーブーツを自分の足の形に熱成形できるため、どんな方にも抜群のフィット感を得られるおすすめのブーツ。
高回転・弾き系をする際はエッジがずれず、繊細なアプローチが必須なので、ノンストレスで高回転の練習に打ち込めます。
IDはスノーボード初心者にも扱いやすいフレックスで、カカトが浮くなどのストレスもないため、ぜひ一度試してみてください。
まとめ
グラトリ高回転・弾き系のおすすめ板15選を紹介しました。
この記事を見て、ノーリー720が回ったとか、高回転トリックをしながら他の滑りもできる板に出会えたなど、少しでも参考になって頂けたら幸いです。
ここで改めておすすめの板15選をまとめておきますので、気になった板をもう一度読み返してみてください。