FANATIC TRICKMASTERの評価・口コミを解説!実際に乗っていたライダーの感想も

乗り系グラトラー中込
こんにちは!年間60日ほどグラトリを楽しんでいるこうきです。今回はFANATICのTRICKMASTERがどんな板なのか、どんな人にオススメなのか解説していきたいと思います!

「TRICKMASTERでグラトリはできるの?」
「実際に乗ってる人の感想や評価を聞きたい」
「ライダーの内田大介さん滑りに憧れているけど、初級者も乗りやすいの?」

そんな方のために、今回はFANATICのTRICKMASTERの特徴を詳しく解説しながらやりやすい技やどんな人におすすめかを話していきます。

FANATIC TRICKMASTERにおすすめな人は

  • 高いノーリーを打ちたい人
  • 滑走スピードを上げて中高速域でトリックをしたい人
  • 軽量かつ反発のある板が欲しい人

トリックの種類でいうとこのような感じですね。

  • やりやすい技
    • テールマニュアルやプレス系など板を高く上げないバター系トリック
    • 540°以上の高回転トリック
  • やりづらい技
    • テールキャッチなどキャッチ系の技(板を高く上げるプレス・マニュアル系)

それではFANATIC TRICKMASTERについて細かく解説していきます。

目次

TRICKMASTERとはどんな板?概要・スペック

出典元:https://sports-w.com/

まずはTRICKMASTERの概要から説明していきます。

TRICKMASTERとは、スノーボード業界の中でも幅広いジャンルで板を世に輩出しているFANATIC snowboardsが手がけるフリースタイル向けの板です。

FANATICは、ドイツに拠点を置くスノーボード用品ブランドで、フリースタイル・アルパイン・フリーライドなどスタイルを選ばず、世界中のスノーボーダーから支持されています。

グラトリでは内田大介さんがライダーとして有名ですね。

フリースタイルのイメージが強いFANATICですが、近年はライダーの内田大介さんの知名度の向上とともにグラトリでも使用する人が増えてきています

FANATIC TRICKMASTER スペック表

形状VDC キャンバー(ダブルキャンバー)
シェイプツインチップ(左右対象)
硬さ10段階中4
レベル 中級者〜上級者向け
向いている滑り中〜高速でのバター系グラトリ
サイズ143cm/147cm/150cm/153cm
コア構造ハニカム構造

ライダー「内田大介」さんとは?

内田大介さんは、高いノーリー脱力感のあるバタートリックが有名なFANATICのライダーです。

過去数々の大会での入賞実績があり、グラトリ業界を牽引してきたライダーの1人。

主に群馬県の宝台樹スキー場を拠点に活動しています。

乗り系グラトラー中込
個性的なヘアスタイルもあって少し近づきがたい印象もありますが、、、実際に話してみると非常にフレンドリーで優しい方ですので、ぜひゲレンデで見かけたら声をかけてみてください!

FANATIC TRICKMASTERの特徴

1.ハニカム構造=軽い+反発が強い

出典元:https://sports-w.com/

TRICKMASTERの最大の特徴は「軽量かつ反発が強い」こと。

ハニカム構造といって、イメージは板の一部が蜂の巣のようになっていてとても強度が高くなっています。

ハニカム構造はなんと航空機にも流用されている技術

そして、航空機に搭載されているということは、空洞部分が多いので「軽い」のです。空洞なのに反発が強いなんて不思議ですよね。

ハニカム構造は、スノーボード界ではFanatic独自の技術として非常に有名です。

2.プレスがしやすくエッジも使える良いとこどり

TRICKMASTERはいわゆるダブルキャンバー形状です。ぞれぞれの足元にキャンバー形状、センターにロッカーシェイプを組合わせた形状です。

回転性の良いロッカー形状とエッジグリップの良いキャンバー形状の組合わせにより、荷重を変えることによってプレス系の技が簡単になり、両足元のキャンバーを踏み込むこととしっかりとしたエッジグリップを得ることが可能です。

FANATICはこのダブルキャンバー形状をVDCキャンバーと表現しているので、注意してくださいね。

3.ダブルキャンバーなのにハリがある

ダブルキャンバーというと、FNTCのTNTやMOSSのFIFTY-FIFTYなど、ソフトフレックスの板が有名ですが、TRICKMASTERはダブルキャンバー形状の板の中でも珍しいハードフレックスの板です。

一般的にダブルキャンバーの弱点と言われている「中高速域での板のバタつき、反発の物足りなさ」をカバーしています。

TRICKMASTERの21−22モデルに乗ってみた感想・評価

TRICKMASTERの独特な反発に中毒性あり

乗り系グラトラー中込
TRICKMASTERの独特な反発に苦戦し「自分には合っていないかも」と最初は思ったのですが、TRICKMASTERの反発に合わせて踏み方を調整してみるとTRICKMASTERのとんでもない反発の恩恵を受けられるようになっていました

気づけば独特な反発の虜に。

他の板とは全く違う浮遊感を得ることができるので、TRICKMASTERに乗った後は正直「他の板の反発では少し物足りなくなっている」自分がいました。

バター系トリックのスムーズさに驚き

実はキャンバー形状の19−20モデルのTRICKMASTERに乗っていたこともあり、その時からバタートリックのやりやすさは間違いなかったのですが、21−22はダブルキャンバー形状になったことによって、さらにバター系トリックのスムーズさが向上しました。

体重移動がより楽になり、プレス系の載せ替えなどのトリックをスムーズにできるようになりました。

とにかく軽くて板を回転させるのが楽

FANATICの軽さについてはもうお馴染みといったところですが、「さすがFANATIC、さすがのハニカム構造」です。

乗り系グラトラー中込
他の板に乗り換えた時にTRICKMASTERの感覚でオープンオーリー360°をやると、90°くらい足りない状態で着地してしまい「TRICKMASTERだったら余裕で回れたのに…。」そんな感覚でした。

オーリーは高回転系の技よりも筋力を使うので、板の軽さは顕著に感じられるかもしれません。

ぜひ試乗する際はオーリーでTRICKMASTERの軽さを存分に確かめてみてください!

他にもTRICKMASTERに乗った人に評価・口コミを聞いてみた

鈴木裕介さんの評価・口コミ

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TRICKMASTERは、ダブルキャンバー形状+少し硬めのフレックスのため、速度を出した時でもトリックのきっかけを作りやすく抜群の安定性を発揮してくれます。

プレスをした際に板のセンターが雪面に付き片足でキャンバー形状を作れることから、プレス時の安定性が高く、トリックのきっかけを作りやすい事から低速はもちろん、中・高速域でもスムーズな動きがしやすいです。

トリック中に減速する事が減るため、技のクオリティを上げつつ苦手な動きも練習しやすいので、トリックの幅を広げながらスキルアップが出来ます。

また、少し硬めのフレックスのおかげで中・高速域での安定性もあり弾いた際の反発も申し分ないです。現状の自分に伸び悩んだ方は、硬めのダブルキャンバーで新たな発見をしながら自分のスキル向上を出来ると思います。

私が好むFANATIC特有のエッジグリップとこの超軽量な板を体感して欲しいです。

TRICKMASTERの21−22モデルに乗ってみた感想とよく聞かれるQ&A

それではTRICKMASTERについて、皆さんが感じている疑問に回答しながら感想と共に解説していきたいと思います。

Q.FANATICのグラトリのやりやすさは?

A.ダブルキャンバー形状+ハニカム構造という形状により、オーリーやノーリーで回転するときに楽に板を回転させることができます。

「グラトリ用じゃないからグラトリ難しそう。」と思われている方も多いのではないでしょうか。しかし、心配はありません。

その要因は2つあります。

  1. ダブルキャンバー 形状であること
  2. ハニカム構造であること

ダブルキャンバー形状により両足の下にキャンバーがあるので、簡単な体重移動で板をしならすことができます。他のFANATICの板と比べても板のフレックスを使いやすいです。

また、ハニカム構造によって板の取り回しがしやすく、オーリーやノーリーで回転するときに楽に板を回転させることができます。

Q.ハニカム構造って折れやすいの?

A.蜂の巣のように空洞になってはいますが、折れやすいなどに心配は必要ありません。

蜂の巣のような空洞構造かつ反発力と軽さがあると聞くと、なんとなく壊れやすそうな感じがしますが、飛行機の機体に使われるほどですので耐久性も抜群です。

私自身、19-20シーズンのTRICKMASTERに1シーズン60日ほど乗っていましたが、ヘタリも折れることもなく使い続けることができました。

乗り系グラトラー中込
今も時々サブ板として乗ることがありますが、板の性能が衰えている感覚はなく、まだまだ今後も使用できそうです

Q.初級者には向いているの?

A.乗り味は独特な部分もありますが、慣れれば癖になってしまう板です。

ハニカム構造という他メーカーとは違う構造を取り入れているので、乗り味は独特な部分もあります。

その独特さに慣れれるかどうかは、初級者や上級者という熟練度より「個人の感覚に合うか合わないか」がポイントで、慣れてしまえば違和感どころが癖になってしまう板だと思います。

FANATICのTRICKMASTERはどんな人におすすめ?

中高速域でトリックをやりたい人

TRICKMASTERは、ハリのあるダブルキャンバー形状ですので、低速域では少し硬く感じるかもしれません

スピードがあった方がTRICKMASTERの板のフレックスを生かした滑りができるため、ある程度スピードを出しつつグラトリを練習したい人におすすめです。

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グラトリはあまりスピードを出さずにやっている人が多いので、スピードを出しながらトリックができるようになると、ゲレンデで一目を置かれる存在になれますよ。

とにかく軽い板が欲しい人

TRICKMASTERといえば「圧倒的な軽さ」は特徴の1つ。

僕もこれまでに色んな板に乗ってきましたが、トリックマスターほど軽い板には正直出会ったことがありません。

初めて乗ったときには軽すぎて衝撃を受けたことを覚えています。

この記事でも何度もハニカム構造が軽いことをお伝えしてきたので、その軽さは理解できているかと思いますが、実際に乗ったときには想像を超えた軽さであなたを驚かすことをお約束します

ノーリーでぶっ飛びたい人

軽い×反発の強い板といったらノーリーですよね。

まさにノーリーが大好きな人のための板といっても過言ではないかもしれません。

乗り系グラトラー中込
軽い分高さも出るので、飛んだときに「あれ?板がない!?」みたいな感覚になります。これ本当なんです。笑

僕自身、TRICKMASTERに乗っていた時のノーリーはこれまでで一番高かったと思います。

とにかくノーリーを高く飛びたい人にはぜひおすすめしたい板です。

TRICKMASTERが合わない人におすすめな板

「まだ高速域でのトリックが怖いので、低速域で練習をしたい」という方には、もしかしたらTRICKMASTERはミスマッチかもしれません。

そんな方にはダブルキャンバー且つソフトフレックスである下記の板をおすすめします!

  • FNTC TNT
  • MOSS FIFTY-FIFTY

上記の二つの板は比較的に癖がなく乗りやすい板となっているのでTRICKMASTERに試乗してみて、少し苦手かもと感じた方はこちらもぜひチェックしてみてください。

FIFTY-FIFTYに関しては、こちらの「MOSSのFIFTY-FIFTYの評価・感想をライダー中川智貴さんのコメントつきで紹介」の記事でも解説しているので、気になる方は読んでみてください。

まとめ

TRICKMASTERについて改めてまとめると、

  • ハニカム構造は「とにかく軽い×反発」を掛け合わせた最強の構造
  • ハマるとノーリーがとんでもなく高く飛べる
  • 中高速でのバタートリックがやりやすい

などの特徴のある板です。僕は乗ってよかったと思っていますので、ここまでの内容を読んで気になる方はぜひ乗ってみてください!

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