「グラトリのブーツのおすすめってどれ?」
「硬いブーツと柔らかいブーツ、どちらがいいの?」
「今のブーツは足に合ってないから、もっと合うブーツを探したい」
など、グラトリをするには板選びに悩むのはもちろん、直接足と触れているブーツも重要なアイテムとして選ぶのに苦労する人が多いのではないでしょうか。
また、「軽さ」「硬さ」「フィット感」など、ブーツを購入する時は人によって選ぶ基準は違いますし、最初の頃は何に注意して選べばいいのか分からないですよね。
そこで、この記事では毎年ブーツを買い換えている現役グラトラーの私が、
- グラトリ初心者向けのブーツの選び方
- グラトリ向けのおすすめブーツ11選
- ブーツ選びの失敗から学んだ体験談
などを紹介します。
結論からいうと、グラトリの初心者の方はまず「自分の足にフィットした柔らかめ」のブーツがおすすめで、具体的には「ディーラックスのID」というブーツは多くの人が使いやすいと感じるでしょう。
しかし、前提として足の形は個人差がありますし、履いてみないと分からないので、まずは選び方やおすすめのブーツを知って、可能であれば一度店頭で履いてから購入するのがベストです。
それでは記事の本編へどうぞ!
グラトリ向けブーツの種類
まず、スノーボードのブーツは締め方に関して種類が大きく3つに分けられます。
1. ひも型
まず1つ目はひも型タイプです。
ひも型は文字通りスニーカーの靴紐のようにクロス状に締めていくブーツです。
ひも型のメリット
紐型のメリットは見た目のお洒落さはもちろん、多様な締め方ができる点にあります。
例えば「足首→ガッチリ締める。スネの部分→緩くする」など部分的に調整できるんです。
足首は緩めることで足の可動域を広げて動き易くしたり、足首もスネもガッチリ締める事で安定したターンができ流など、その日のコンディションで自分の好きなように硬さを調整できるのは紐タイプのメリットですね。
ひも型のデメリット
ひも型のデメリットは緩みやすい点です。特に動きの激しいグラトリは緩みやすいですし、ひもはボアやクイックレースと違って、使っていると伸びます。
緩みにくくする締め方もありますが、その点はボアやクイックレースに劣りますね。
ですので、ひもの締め直しが面倒な人は「紐タイプは緩みやすい」ことを理解した上で購入しましょう。
2.クイックレース型
2つ目はクイックレース型といって、ひもを引っ張るだけでブーツを締めるタイプです。
グラトリ界隈では多くの人がこのクイックレース型を使っています。
クイックレース型のメリット
メリットは「ひもを引くだけで締められる手軽さ・締め付け具合の調整が簡単」なことです。
ひもタイプと比べて時間がかからないので、すぐに滑りにいけちゃいます。
特に紐タイプにこだわりがなければ、このクイックレースタイプがおすすめです。
クイックレース型のデメリット
まれに強く引っ張りすぎて金具が切れることがあります。
最近のブーツは強度も増しているので特に問題ないと思いますが、そういった事例もあることは知っておきましょう。
3.ボア型
3つ目はボア型といって、ダイヤルとワイヤーが付いているブーツです。
ダイヤルをくるくるくると回しながら締めてる人を見たことがあるのではないでしょうか。
ボア型のメリット
メリットは、とにかく締めるのが簡単!
ダイヤルを回すだけでブーツが締まるので女性でも簡単に扱うことができますね。
ボア型のデメリット
デメリットは、他のタイプと違って部分的な締め付けの調整ができません。
その分ホールド感は抜群に良いので安定した滑りを可能に。
最近のボアはダイヤルが2つ付いているタイプがあり、1つは足首用、もう1つは足首から上を締める用でついています。
このダイヤル2つタイプは部分的な締め付けが可能になるため、ボアのデメリットを打ち消しています。
各メーカーのモデルによって違いますのでしっかり調べて選びましょう。
グラトリ向けブーツの選び方
ブーツの選び方は次の7点に注意して選びましょう。
- 締め方の種類
- 硬さ
- 滑走日数
- サイズ・フィット感
- 板・ビンディングとの相性
- デザイン
- 価格
それでは順番に説明していきます。
1.締め方の種類は自由自在な物を選ぼう
グラトリは他のどのジャンルよりも足を動かすので、足の自由は必要不可欠です。
ですので、ボア型のように一定の硬さにしか締められないタイプはグラトリには不向きです。
逆に紐型やクイックレース型のように自分の力加減や、紐の縛り方の工夫で硬さを調整できるタイプはグラトリに向いています。
紐をいちいち締めるのが面倒という人はクイックレース型一択ですね。
2.ブーツの硬さは目標とする滑りから選択しよう
ブーツの硬さを選ぶときは、自分がどのような滑りをしたいか?または、目標とするライダーの滑りを参考に選んでいきましょう。
ラントリをしたい人の場合
例えば、キレキレのラントリをしたい人はカービングが大事。
ターンを安定させるには足のホールド感が重要なのでブーツは少し硬めを選ぶ方が良いです。
しかし、ガチガチに硬いブーツはグラトリをする際に窮屈になるので、硬すぎず柔らかすぎないブーツを選びましょう。
グラトリをがっつりやりたい人の場合
ラントリよりもグラトリをがっつりやりたい人は柔らかめのブーツがおすすめです。
グラトリをする上では足のホールド感も大事ですが、同時に足を柔軟に動かすことも重要です。
グラトリは常に動き回るため、硬いブーツだと足が疲れてしまうので、そういった意味でも柔らかい方がぼくは良いと思います。
3.滑走日数や扱い方によってブーツのヘタリが変わる
ブーツは滑走日数が増えるほど、グラトリをすればするほどヘタって柔らかくなります。
柔らかいブーツが良いからといって、滑走日数がワンシーズン60回を超える人はシーズン後半で変えたくなる可能性もあります。
逆に硬いブーツを選んで滑走日数は10回程度の場合、硬いままシーズンが終わる場合もあるでしょう。
ですので、自分のワンシーズンの滑走日数をある程度把握して、その回数に見合った硬さを選ぶのがベスト。
最初は硬く感じますがシーズン中盤では調子のいい硬さになり、シーズン後半でもヘタる事なく使えます。一つの参考にしてみてください。
また、やる技によっても当然ヘタり方は変わってきます。ノーリー7など激しい動きをバシバシやる人はその分ヘタリも早くなります。
僕はノーリー大好き人間なのでブーツの硬さはミディアム。
ソフトを使っていた事もありますが、やはりシーズン後半になるとヘタって怪我にも繋がる可能性もあるためミディアムにしています。
4.自分の足に合ったサイズ・フィット感のあるものを選ぼう
何を言っても自分の足に合ったサイズを選ぶことは一番大事!人の足のサイズは左右でも違いますし、甲が高い人もいれば低い人もいます。できるだけ試し履きをして確かめてください。
ディーラックスのブーツはインナーを自分の足の形に成形できる熱成形システムがあります。
ディーラックス取扱店なら熱成形できる機械がありますが、中には機械を置いてない場所もあるので、事前に確認しましょう。熱成形はブーツを購入したお店でしか対応してくれない可能性もあります。
「じゃあ、ディーラックス以外は足にフィットしないの?」と思いますよね。安心してください!他のメーカーのブーツもちゃんと足に馴染みます。
基本的に他のメーカーのブーツは「低温熱成形」をうたっています。
低温熱成形とは、インナーが自分の体温で徐々に馴染んでいく画期的なシステムです。
機械で成形するタイプと違って徐々に足に馴染んでいくので、最初はフィット感を感じにくいですが、使っている内にフィットしていきます。
最近は日本人の足に合わせているブーツも多く出てるので、必ず自分に合うブーツは見つかりますよ。
5.板・ビンディングと相性の良いブーツを選ぼう
ほとんどのブーツはどんな板・ビンディングにも合うように作られていますが、「ディーラックスのブーツはユニオンのビンディングとの相性が抜群」と公式サイトでも公言しております。
バートンはブーツも板もビンディングも生産しているので、バートン同士のセットアップを推奨していますが、ユニオンもフラックスも合います。
ここで有名なビンディング3つを挙げます。
- ユニオン
- フラックス
- バートン
この3つは業界トップクラスのシェア率なので間違いないブランドです。
最近では「ベントメタル」「フィックス」「ロームSDS」なども人気が出ております。
初心者の人は最初にあげた3つの中から選択するのがおすすめです。個人的には僕も愛用しているユニオンのフォースを使い勝手が良いですね。
ユニオン創業からずっと存在する安定したモデルで、シンプルなデザインにストラップのフィット感も抜群で、クッション性も優れているので、足も疲れにくく扱いやすいです。
6.デザインはできればテンションが上がるものを選ぼう
性能も大事ですが、デザイン性も自分のテンションをあげてくれる物の方がやる気もあがりますよね!
ただ、やはり優先度は低いのでまずは性能や自分の足に合った物を選んで、デザインはその後にしましょう。
デザインだけで決めると後で後悔しますよ。
7.価格の平均は3万〜4万円
ブーツの価格はピンキリですが、3〜4万円かければ間違いないでしょう。
高ければ良いというわけでもないのでブーツ選びは慎重に。
バートンを例えにすると安いブーツで「モト」が36,000円、高いブーツで「アイオン」が60,000円。(メンズの場合)
モトはバートンの中でも柔らかいブーツで、新品でもすぐに馴染んでくれるのでグラトリをする上ではかなり扱いやすくておすすめです。
アイオンはバートンの中でも硬いブーツで、耐久性にも優れている為ワンシーズン多く滑る人はこちらをおすすめします。
最新モデルにこだわりがなければ型落ちモデルを狙うのも一つの手です。
どこのショップにも旧モデルの在庫はあると思いますのでサイズさえあれば安く手に入ります。
グラトリ向けブーツのおすすめブランド
BURTON
バートンは、1977年ジェイク・バートンによって設立されたスノーボード用品の製造販売会社です。
あの有名な平野歩夢やショーンホワイトなど名だたる有名選手のスポンサーとしても有名ですね。
バートンのブーツは紐タイプがなく、ボアシステムタイプかクイックレースタイプの二択になります。紐タイプにこだわりが無く、どのメーカーのブーツを選べばいいかわからない人はバートンを選んで間違いありません。
また、世界最大のスノーボードイベントである「バートン・グローバルオープンシリーズ」を企画・運営しており、ニュージーランド、オーストラリア、ユーロ、カナダ、アジア、USとそれぞれのオープンイベントを通して、世界各地でスノーボードチャンピオンを決定しています。
これだけでスノーボード界にとって大きな影響力のあるブランドであることを理解できますね。
DEELUXSE
ディーラックスはスノーボード界の中でも一番のフィット感を実現しているブランドです。
その由来となったのが、サーモインナーというシステム。
他のメーカーは低温成形なので使っていく内に馴染んでいくのですが、ディーラックスは初めから足にフィットした状態で滑れるのでシーズンインからベストパフォーマンスを出せます。
お店にいく手間はあるものの、熱成形したインナーブーツのフィット感はどこのメーカーにも負けないので、フィット感やカカトが浮いてしまうという悩みをお持ちの人はディーラックスをおすすめします。
そんなディーラックスでも何回も使えばヘタってくるのですが、再度熱成形を施せば何度もフィット感が蘇ります。これはディーラックスユーザーの特権ですね。
THIRTY TWO
THIRTY TWOは1995年スケートボードから影響を受け、スノーボードブーツブランドとして発進したブランド。
ライダー達からの意見を最大限に生かし、開発・研究をかさね高品質な商品を追求しています。元々人気ですが最近はグラトリをする人にも絶大な支持を得ているブランドですね。
特徴としてはひもタイプとボアタイプの2種類のブーツを展開していること。
ひもタイプは自分好みの硬さに調整できるので、色々な硬さで試したい人はおすすめです。サーティーツーも熱成形する機械がありますが、使用しなくても低温成形で徐々にフィットしてきます。
また、サーティーツーのデザインはどれもカッコイイ!僕もサーティーツーの紐タイプを使っていて、最近流行りの裾上げスタイルにも合うので、ビジュアル的にも気に入っています。
気になるフィット感も低温成形で足に馴染むので調子が良いです。
21-22最新版!グラトリブーツのおすすめ11選!
1.BURTON RULER
安定のバートンから「ルーラー」。硬さはバートンの中でミディアムフレックス。硬くも柔らかくもない丁度良い硬さです。
クイックレース・ボア・ステップオンの3種類が出ているので自分の好みに合わせて選べますね!
ブーツ自体も程よい硬さでホールド感もしっかりあるのでかなり気に入ってました。
ボア型も片手でダイヤルを回すだけでブーツが締まるので初心者でも簡単に扱えます。ただ、硬さの調整が難しいので柔軟に扱いたい人はクイックレースをおすすめします。
ルーラーはグラトリをとことん極めたい人に向いているブーツです。年間60日程滑る僕がワンシーズン使用してみた所、ヘタリはあるもののシーズン終わりまで問題なく使えました。
グラトリ初心者〜上級者まで幅広くおすすめですね。
2.DEELUXE ID
圧倒的な履き心地で有名なディーラックスの定番モデル「ID」。
硬さはディーラックス公式サイトの情報で10段階中5となっていて、バランスの良いミディアムフレックスです。
IDは、クイックレースとボアの両方が出ているので自分の好みで選びましょう。クイックレース型にはパワーベルトが搭載されておりレースで締めた後にパワーベルトを締めることで、スネの部分をより強固に固定できます。
クイックレースだけだとスネの部分に空洞ができてしまってホールド感を感じられなかったのですが、このパワーベルトのおかげでガッチリ締まるのでかなり調子よかったです!
スネの可動域を簡単に調整できるので柔軟な動きが必要なグラトリに適しています。
ディーラックスの取扱店はかなり多く、地方出身の人も近所のスポーツ用品店に置いてある可能性が高いです。気になる人は試しに履いてみましょう。
こちらもグラトリ初心者〜上級者まで幅広くおすすめでき、熱成形に興味がある人におすすめです。
3.BURTON PHOTON
2度目の登場バートンから「フォトン」。硬さはルーラーと同じミディアムで誰にでも扱いやすいです。こちらはボア型とステップオン型の2種類となっています。
ステップオンはバートンで開発した新しいモデルで、ステップオン専用のブーツとビンディングが必要になります。ここではボア型で紹介します。
片手で簡単に調整ができる上にホールド感も抜群に良いので、足をガッチリ固めたい人やカービングに力を入れたい人はこちらがおすすめ。
2つのボアシステムでスネの部分と側部の二箇所にダイヤルがついています。
1つはスネの部分を調整して、もう1つは甲の部分の調整が可能です。
よくイメージするボア型は1つのダイヤルで足全体を締めるのですが、このブーツは2つのダイヤルでそれぞれの場所を調整できるようになったので、従来型よりもホールド感を感じます。
グラトリ初心者〜上級者まで幅広くおすすめで、ボア型のブーツが気になってる人にぜひおすすめしたいです。
4. NORTHWAVE EDGE
ノースウェーブサポートライダーの中川智貴さんも愛用している「エッジ」。
フリースタイルはもちろん、グラトリの為に作られたブーツと言っても過言ではありません。
フレックスは柔らかめで、クイックレース型なので調整も簡単。ホールド感もしっかりあります。
足の甲とスネ、それぞれ締め付け調整ができるので、足首はガッチリとスネの部分は少し緩めに調整したり、自分好みにできるのでグラトリをする上では欠かせない機能です。
かかとの浮きがないようにホールドしてくれる機能も入れているため、よりグラトリに特化したブーツ、これまで何足か試してきたものの、しっくりくるブーツが見つかっていない人におすすめです。
5.THIRTYTWO LASHED
サーティーツーの中でも最も人気のあるブーツが「ラッシュ」。
ひも型とボア型の2種類展開です。硬さはミディアムで、比較的柔らかめなので誰にでも履きやすく、扱いやすいブーツです。
インナーブーツの熱成形加工が可能ですが、加工なしでも使用していくに連れて徐々に馴染んでいくようになっています。
ライダーのクリスブラッドショーのシグネチャーモデルでも有名で、かなり人気の高いブーツです。
最近ではグラトラーにも人気が高く、使用している人を多く見ますね。
ひも型のデメリットでもある締める時間の手間と緩みやすい点を除けば、誰にでも扱いやすいブーツになっているので是非、試しに履いてみて下さい。
6.BURTON ION
グラトリのみに限らず全てのジャンルで高い支持を持つハイエンドモデル「アイオン」。こちらはボア・ステップオン・クイックレース型の3パターンあります。
価格は6万円代と高い方の部類に入りますが、その分高い性能を保有しています。
インナーは軽量な素材を使用していて高いパフォーマンス力とリラックスした滑りを提供。
長いシーズンを通じて、力強い滑りにも負けない耐久性を持っているので、シーズン50~70回滑りに行く人や、毎年シーズン後半にはヘタって買い替えなきゃいけないという人はおすすめです。
熱を奪う湿気を逃がしながらも体温を捕い、放射し、反射させて足を温かな状態に保つので、寒い雪山でもベストな滑りを発揮できます。
硬さはハードなのでグラトリをする上で足が痛くなってしまう事も考えられます。
グラトリをする人の中でも中上級者や、脚力が強い人におすすめです。
7.DEELUXE エンパイア
ディーラックスの中でも上位に位置するハイエンドモデル「エンパイア」。
こちらはクイックレース型1択で、フレックスは10段階中8とかなり硬め。
その為、耐久性にも優れていてハイスピードでも対応できるブーツです。
底は硬めのラバーが採用されていて、強い衝撃に耐えられパワーの伝達が早いので、ノーリーなどの高回転トリックを打っても疲れにくいという特徴があります。
インナーは最も成形素材の濃度が高い物になっていて、最高の履き心地が可能に。
グラトリもやりつつ、ハイスピードでラントリをしたい人におすすめのブーツです。
耐久性にも優れているので年間60回以上行くような人にもおすすめできますね。
8.SALOMON LAUNCH
サロモンの中でも絶大な支持を持つ「ラウンチ」。
クイックレース型とボア型があり、フレックスはミディアムでコスパも良く、初心者にもおすすめのブーツです。
初めて着用したときから足にフィットして、快適な履き心地を実現します。
斬新なフリースタイル滑走を可能にするため、極限まで軽量化を図り、コンパクトに仕上げているので、使用者のパフォーマンスを底上げしてくれます!
サロモンはスキーブーツのイメージが強いと思いますが、スノーブーツも申し分ない履き心地。
ブーツの上部と下部をそれぞれ調整できるので簡単に締め付け調整ができますよ。
価格も3万円以下とブーツの中では安い方ですので、コスパの良いブーツを求めている方におすすめです。
9.BURTON MOTO
誰にでも扱いやすくコスパも良い最高のバートンブーツ「モト」。
フレックスは柔らかめで、新品でもすぐに足に馴染みます。
締め方の種類はボア型で、ダイヤルを回すだけで簡単に調整できるので初心者にもおすすめ!
新品でも柔らかいので、初下ろしの時から扱いやすく、足が痛くなる事もないので最高。グラトリをする上でも動きやすく柔軟に対応できるので、調子がよかったです。
実は、011artisticライダーの「伊藤 駿介」さんもモトを使用しています。これはあまり知られていない情報でしょう。
彼の滑りを見ていてもわかる通り、非常に柔らかい板捌きでゆるく滑っていて、誰もが憧れを持つユルトリの先任者です。
あの滑りを可能にしているのは柔らかいブーツの影響もあります。彼のような脱力した滑り、ユルトリをしたい人はおすすめのブーツです。
非常に扱いやすいので、初心者〜上級者まで幅広くおすすめできるブーツです。
10.VANS HI-STANDARD
バンズのベストセラーブーツであり、多くのユーザーに支持されています。
スニーカーのようなデザイン性に、紐型でフレックスの調整もしやすいモデル。
硬さはミディアムで、誰にでも扱いやすいブーツです。
初心者〜中級者に推奨していて、グラトリはもちろんの事、オールマウンテンに使えます。
特徴は、タンと言われる、いわゆる足のスネとシューレースの間に位置しているクッションは取り外し可能で、使用者はブーツのフレックスをカスタマイズすることができます。
両方入れれば最大のサポートが得られ、片方だけを使用して横方向または内側方向のレスポンスを高めたり、両方を外してよりソフトなフレックスのブーツにしたりすることができます。このシステムは他には中々ありません。
バンズはベントメタルかユニオンのビンディングと相性が良いので、そこも考慮して選択しましょう。
機能はもちろん、デザイン性もこだわりたいという方におすすめですね。
11. ADIDAS SAMBA
アディダスで最もポピュラーなスノーボードブーツの1つで、紐型で自由なフレックス調整が可能。
硬さは10段階中5のミディアムフレックスタイプで、初心者の人にも使いやすいです。
柔らかいインナーブーツが足を定位置に固めてくれて、グリップ力のあるアウターブーツを合わせたバランスの良いブーツです。
インナーブーツには調整可能なシューレースが内蔵しており、ブーツ内での足の滑りを防ぎます。
3D成型で柔軟性抜群なインナーブーツは自然なフィット感を実現しています。
アディダスらしいデザイン性で、見た目のかっこよさも重視する人におすすめです。
グラトリのブーツ選びの失敗談
それでは、ブーツ選びによる失敗談を紹介しますので、同じような失敗はしないように注意しましょう。
1.使えば柔らかくなると聞いて硬いブーツを買ったら柔らかくならなかった。
失敗談あるあるのうちの1つが「そのうち柔らかくなるだろうと思って買ったブーツが柔らかくならなかった」こと。
今回はグラトリ歴11年で、これまで5足以上のブーツをはいてきたはやひろさんに聞いてみました。
しかし何回履いても柔らかくはならず、ずっと硬いままだったので、10日以上滑ったタイミングで昔のブーツに戻しました。硬ければ硬いほどレベルアップできるのではなく、自分の脚力に合わせたブーツ選びが大事だと気づきましたね。
シーズン何十回も滑る人でもグラトリは少しだけやる人や、足腰が弱い人などは硬いブーツを選んでもへたる事なくシーズンが終わってしまう事もあります。
そんな人は硬いブーツではなく、ミディアムフレックスを選択すると良いです。
試し履きをした時に前後左右に体重移動してみて、硬く感じず柔らか過ぎなければ問題ありません。
また、スネの部分は締め付けの調整も可能なので、その部分も調整した上で試し履きしましょう。
ミディアム表記のブーツでも硬いと感じる人はバートンでいう「モト」のような柔らかいブーツを履いてみてください。
2.「とりあえずバートンにしておけば問題ない」を鵜呑みにしたら合わなかった。
バートンにしておけば間違いないという意見は確かにあります。
歴史の長いブランドで品質が高く安心できますし、日本人の足に合うように設計されているので「とりあえずバートン」という声が上がるほど、多くのユーザーにハマっているブランドなのです。
とはいえ、バートンだからといって全ての人に適してるとは言い難いです。
バートンのブーツの中でも種類はたくさんあって、その中で自分に合う物を探していきましょう。
例えば、硬さを間違えたなら1つ下の柔らかいモデルを試してみたり、自分の足のサイズに合っていなくて、痛い思いをしていたら各モデルのワイドタイプを履いてみるのも1つの手段。
ここからは011ライダーの田中さんの体験談を聞いていきましょう。
スタッシュハンターは通常より小さめに作られており、足の大きい僕には不向きだったので、結局ルーラーと言うワンランク下のブーツにしました。
ルーラーは足の大きい僕でもしっかりフィットしてくれて、フレックスも丁度よかった上に、コスパもよかったので満足しています。
このようにバートンのブーツでも合う合わないはあるので、色々試し履きする事が大事です。
どうしても足のフィット感が納得できない人は自分の足に合わせてインナーブーツを成形できる「ディーラックス」を検討してみて下さい。
3.熱成形加工をしなくても馴染むと聞いていたが、かかとが浮いてしまう。
最後は僕自身の経験談です。僕はブーツの購入時に「熱成形加工をしなくても使用過程で勝手に馴染んでいく」と聞いていました。
しかし、しばらく履いていてもかかとが浮いたり、インナーの中で足が遊んでしまい、滑走中もかなり気になっていました。
その成形加工なしのブーツを履いていたシーズンは、足に完全に馴染むことなく、多少の遊びがあるなかでグラトリをしていました。
今はディーラックス以外にも、バートンやサーティーツーなど、多くのブランドが熱成形システムを採用したブーツを発売しているので、ぜひ検討してみて下さいね。
まとめ
今回の記事では「グラトリにおすすめのブーツ11選」を紹介しました。
ブーツの履き心地が良いと板の扱いやすさが大きく変わるので、板やビンディングに加えてブーツ選びにもこだわりましょうね。
では最後におすすめのブーツをもう一度紹介しておきますので、気になったものはチェックしてみてください。